みなさまはお酒を飲みますか?
私は50代になり、ずいぶん減りましたね
医学的には、飲酒(アルコール摂取)は肥満や脂肪肝/肝硬変に悪影響を与える危険な行為です
そもそもアルコールはカロリーが高く、脂肪代謝に悪影響を与えるため、アルコールを過剰に摂取すると体脂肪が増えやすくなります。以下に、アルコール摂取が肥満や脂肪肝/肝硬変を引き起こす主な理由を解説しますね
1. 高カロリー
アルコール自体には1グラムあたり約7キロカロリーがあります。これは脂肪(1グラムあたり9キロカロリー)に次いで高いカロリーを持っており、ビールやワインなどの飲料にはさらに糖分が含まれることが多いため、飲酒のカロリー摂取は意外と多くなりがちです。これにより、摂取カロリーが増加し、エネルギーの過剰が脂肪として蓄積される可能性があります
2. 脂肪の代謝を阻害
アルコールが体内に入ると、肝臓は優先的にアルコールを代謝しようとします。この際、脂肪の代謝が後回しにされるため、体内の脂肪燃焼が抑制されます。結果として、脂肪が蓄積しやすくなり、肥満のリスクが高まります
3. 食欲の増進
アルコールは食欲を刺激する作用があり、特に高カロリーの食べ物を摂取しやすくなります。飲酒中にスナックや揚げ物などを摂取することで、さらにカロリー摂取が増加します
4. 判断力の低下
アルコールを摂取すると、自己制御や判断力が低下し、食べ過ぎたり不健康な食事を選びがちです。これにより、普段より多くのカロリーを摂取しやすくなります
5. 体内の栄養バランスの乱れ
アルコールはビタミンやミネラルなどの必須栄養素の吸収を阻害することがあり、これにより栄養バランスが崩れ、代謝が悪くなります。これも肥満の一因となります
いかがでしょうか?
アルコールはそれ自体が高カロリーであり、体内での脂肪代謝や食欲に悪影響を与えるため、アルコールの過剰な摂取が肥満や脂肪肝/肝硬変などの恐ろしい病態につながりやすくなります
当院でもダイエット治療中の患者さまへは禁酒もしくは酒量を減らすよう(減酒)に再々に渡って指導させていただいています
飲まない、もしくは適度な飲酒を心がけることが、ダイエットや肥満予防、ひいては健康寿命を伸ばす意味で非常に重要です