ダイエット治療で『糖質制限』は必須です
糖質制限無しには、ダイエットの成功は得られません
本稿では、正しい糖質制限について解説しますね
ダイエット治療における糖質制限は、炭水化物の摂取量を減らし、たんぱく質や良質な脂質(不飽和脂肪酸)を増やすことで体脂肪を減らします。ただし、無理に糖質を減らしすぎると体調を崩す可能性があるため、やはりバランスが大切です
1. 糖質を適度に制限する
炭水化物(糖質)はエネルギー源として重要ですが、過剰摂取は体脂肪増加の原因になります。主に白米、パン、麺類、菓子類など精製された炭水化物を控えましょう。1日の摂取量を50g〜150g程度に調整することが一般的です。極端に糖質を減らすと、エネルギー不足や栄養不足に陥る可能性があります
2. たんぱく質をしっかり摂る
たんぱく質は筋肉の維持や代謝を助けるため、糖質制限中に特に重要です。肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などを積極的に摂りましょう。1日に体重1kgあたり1.2〜1.5gのたんぱく質を目安にします
3. 良質な脂質を摂取する
糖質制限中は、脂質がエネルギー源になります。バターやオリーブオイル、アボカド、ナッツ類などの良質な脂質を取り入れましょう。ただし、過剰な脂質摂取はカロリー過多になりやすいため、適量を守ることが大切です
4. 食物繊維を意識する
野菜やきのこ、海藻類など、食物繊維が豊富な食品を積極的に摂ることで、腸内環境を整え、便秘を防ぎます。特に、糖質が少ない葉野菜やブロッコリー、ほうれん草などが適しています
5. 適切な水分摂取
糖質制限中は体内の水分が不足しやすいため、1日1.5〜2リットル程度の水分を摂ることを心がけましょう
6. 無理をしない
糖質制限は体質やライフスタイルに合うかどうかが重要です。無理に制限しすぎると、疲労感や集中力の低下を引き起こすことがあります。体調に注意しながら、無理のない範囲で行うことが大切です
例:1日の食事プラン
• 朝食:卵とほうれん草のオムレツ、アボカド
• 昼食:鶏肉のグリル、サラダ(オリーブオイルとナッツをかけて)
• 夕食:焼き魚、ブロッコリーの蒸し物、味噌汁(豆腐とわかめ入り)
• 間食:ナッツやチーズ(適量)、ヨーグルト
7. 医薬品による糖質制限
当院では、内臓脂肪の量や体脂肪量の程度により必要に応じて医薬品による糖質制限を併用しますが、これはあくまでも食事療法の補助であり、食事療法を含む生活習慣の改善を基本とします
8. アルコール摂取を極力控える
アルコール(お酒)はそれ自体のカロリーが高く、体脂肪(特に、内臓脂肪)が増えやすくなる傾向にありますので注意が必要です。ダイエット治療中はできるだけ飲酒を控え、アルコールを摂取する場合は醸造酒ではなく蒸留酒を炭酸水やお湯、お茶などで薄めて、せめて1-2杯までに抑えましょう
○:蒸留酒(ウィスキー、焼酎、泡盛、ウォッカ、ジン など)
×:醸造酒(ビール、ワイン、日本酒、マッコリ、紹興酒 など)
いかがでしょうか?
正しい糖質制限を行うことで、体脂肪の減少や体調改善が期待できます
ダイエット治療はダイエット治療医との共同作業です
ムリなく楽しみつつ、根気強く取り組んでいきましょうね