当院で導入しているスカルプシュア(SculpSure)は、非侵襲的なレーザー技術を使って脂肪を減少させる医療用デバイスです。この技術は、特定の部位に対して選択的に脂肪細胞のアポトーシス(計画的細胞死)を引き起こすことで皮下脂肪減少を達成します。スカルプシュアが脂肪細胞にアポトーシスを誘導するメカニズムを以下に解説しますね
1. レーザーエネルギーによる脂肪細胞の加熱
スカルプシュアは1060nmのダイオードレーザーを使用して、皮下の脂肪層にレーザーエネルギーを届けます。このエネルギーは皮膚表面に一切影響を与えずに脂肪細胞に吸収され、選択的に脂肪細胞を加熱します。施術中、脂肪細胞の温度は42〜47℃に達します
2. 脂肪細胞への熱ストレス
この温度範囲では、脂肪細胞が不可逆的なダメージを受けますが、周囲の皮膚や他の組織には全く影響を与えないのが特徴です。脂肪細胞は熱に弱いため、一定時間45℃前後に加熱されることで、細胞膜や構造が損傷し始めます。これにより、脂肪細胞は熱ストレスを受け、アポトーシスが誘導されます
3. アポトーシスの誘導
加熱された脂肪細胞は、自らの損傷を感知して、アポトーシスと呼ばれる細胞死のプロセスを開始します。アポトーシスは自然な細胞死の一種で、炎症反応を引き起こさずに細胞が段階的に分解されます。これにより、破壊された脂肪細胞は体内で安全に処理/分解されます
4. 破壊された脂肪細胞の除去
脂肪細胞がアポトーシスによって分解された後、免疫系がこれらの破壊された脂肪細胞の残骸を排除します。マクロファージなどの免疫細胞が壊れた脂肪細胞の破片を取り込み、壊れた脂肪細胞から溶け出た中性脂肪はリンパ液に乗って腎臓へ運ばれて、尿として体外へ排出します。このプロセスはスカルプシュア施術後1ヶ月頃から徐々に始まり、3〜6ヶ月かけて進行し、皮下脂肪層が徐々に薄くなっていきます
5. 永続的な皮下脂肪減少効果の持続
一度スカルプシュアにより破壊された脂肪細胞は二度と再生しないため、スカルプシュアで治療された部位の脂肪は永続的に減少し続け、リバウンドしにくいのが特徴です。ただし、カラダ全体の体脂肪が減少するわけではないため、ダイエット治療による継続的な体脂肪管理が重要です
いかがでしょう?
スカルプシュアは、外科的な脂肪吸引や脂肪冷却と異なり“脂肪細胞の生理学的特性”を活用した内科的皮下脂肪溶解除去治療装置です
当院ではこのスカルプシュアとスティムシュアをセットで使用することにより、リバウンドしにくい皮下脂肪除去/筋力強化による基礎代謝アップ/脂肪燃焼/筋肉引き締めによるスタイルアップ を同時に叶えることを可能にします