内臓肥満と肝硬変の関連性

当院でダイエット治療を受けられる患者さまで非常に多い「内臓脂肪過多による内臓肥満」にどのような健康障害があるかについて解説しますねウインク

実は、内臓肥満と肝硬変には密接な関連性があります(肝硬変とは、なんらかの原因により肝臓が機能を著しく喪失してしまう恐ろしい病態です)

内臓肥満は、体内の内臓周りに脂肪が過剰に蓄積される状態を指し、これが肝臓に悪影響を及ぼすことがあり、最終的に肝硬変を引き起こすことがあります。以下にそのメカニズムや関連性を説明します

1. 内臓肥満と脂肪肝

– 内臓肥満の影響: 内臓肥満は、炭水化物などの糖質の過剰摂取や運動不足により体内の脂質代謝に異常をもたらし、肝臓に過剰な脂肪が蓄積する「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」を引き起こします。この疾患は、肝細胞に脂肪が蓄積されることで発症し、特に内臓肥満の人に多く見られます

– 非アルコール性脂肪肝炎(NASH): NAFLDが進行すると、脂肪の蓄積だけでなく、炎症や肝細胞の損傷も伴う「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」に発展することがあります。この段階では、肝機能に問題が現れる可能性が高くなります

2. 肝硬変への進展

– 肝臓の慢性炎症: NASHがさらに進行すると、肝臓で慢性的な炎症が持続し、肝細胞が破壊されます。その結果、肝細胞が線維組織に置き換わり、肝臓が硬くなる「肝線維化」が起こります。これが進行し続けると、最終的に「肝硬変」に至ります

– 肝硬変の特徴: 肝硬変は、肝臓の機能が著しく低下し、肝臓が正常に働かなくなる状態です。肝硬変は不可逆的な段階に達すると、肝不全や肝臓がんに進行するリスクも高まります

3. メタボリックシンドロームとの関連

– 内臓肥満と代謝異常: 内臓肥満は、インスリン抵抗性や高血糖、高血圧、脂質異常症など、いわゆるメタボリックシンドロームの一部です。これらの代謝異常は、肝臓に悪影響を及ぼし、NAFLDやNASHの進行を加速させます

– 肝硬変のリスク増大: メタボリックシンドロームの存在は、肝臓の健康を悪化させ、脂肪肝から肝線維化、肝硬変への進展を促進します

4. 対策

– 医師による厳密な体脂肪/内臓脂肪管管理: 内臓肥満がある場合、体重管理や脂肪減少が非常に重要です。お薬による内科的治療やダイエット医療機器による施術/食事療法などの医療ダイエット治療を通じて体脂肪/内臓脂肪を減らすことで、肝臓への脂肪蓄積を減少させ、NAFLDやNASHの進行を抑えることができます

いかがでしょうか?

当院でダイエット治療を受けられる方の中には、体組成分析検査で内臓脂肪が異常値を示す方が大勢おられます

内臓脂肪過多(内臓肥満)は肝臓に脂肪が蓄積しやすく、非アルコール性脂肪肝を引き起こすことが多いです。これが進行して非アルコール性脂肪肝炎(NASH)となり、最終的には肝硬変に至る可能性があります

内臓肥満の管理は、肝臓の健康を守るためにも非常に重要です

医療ダイエットは最良最善の予防医療です。お気軽に当院へご相談くださいねウインク

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