「皮下脂肪を除去した後に皮膚がたるむことはありますか?」というご質問をいただいたので、解説しますね
当院では、医療用レーザーによる皮下脂肪溶解除去治療装置(スカルプシュア)を導入し医療ダイエット治療をご提供致しております
このスカルプシュアで皮下脂肪を除去した後、比較的高齢の方で皮膚組織のコラーゲン線維成分が低下している場合に皮膚が少し弛む可能性はありますが、他の機種に比べてスカルプシュアは一般的には少ないとされています。これは、スカルプシュアが非侵襲的なレーザー治療であり、脂肪を徐々に破壊し、自然な代謝プロセスを通じて体外に排出するためです。このため、脂肪が急激に減少するわけではなく、皮膚が比較的ゆっくりとそれに適応する時間が与えられます
ただし、脂肪除去治療後の皮膚の弛みのに関しては以下の要因に少なからず影響されます
1. 皮膚の弾力性
皮膚の弾力性は年齢(高齢者 など)や遺伝、生活習慣によって異なります。若くて弾力性が高い皮膚は、脂肪の減少に伴って自然に引き締まりやすいです。しかし、加齢や長期間の体重変動により、弾力が失われた皮膚は弛みやすくなる可能性があります
2. 除去する脂肪の量
脂肪が多く除去された場合、特に大きなエリアであれば、皮膚が弛む可能性はあります。しかし、スカルプシュアは外科的脂肪吸引手術ほど急激に皮下脂肪を大量に一気に除去せず比較的緩徐(ゆっくり、3-4ヶ月かけて)に排泄していくため、大規模な皮膚の弛みが生じることはあまりありません
3. スティムシュアによる引き締め
皮下脂肪除去治療に併用する筋力増強治療(スティムシュア)や患者さまの食生活も皮膚の状態に影響を与えます。当院では、スカルプシュアによるレーザー皮下脂肪溶解除去治療とセットでスティムシュアによる筋力増強&皮膚や皮下組織のタイトニング(引き締め)を施術することにより皮膚のたるみを未然に予防します
4. スカルプシュアのコラーゲン生成促進効果
スカルプシュアは、脂肪の除去とともに皮膚へ医療用レーザーが照射されることによりコラーゲン生成を刺激する効果もあるため、弛みのリスクが最小限に抑えられることが期待されています
5. 皮膚科医との連携
それでも改善が乏しい場合、当院は医療機関ですので適宜、適切な皮膚科医療機関へコンサルテーションやセカンドオピニオンを行います。医療はチームで行うもの、速やかに他院へ紹介いたします
いかがでしょうか?
もともとの皮下脂肪の厚みや肥満状態にあった年月、皮膚の弾力性、内臓肥満の有無や高齢など、さまざまな要因が絡み合ってまいります
医療ダイエットは医師と患者さまが二人三脚で取り組む共同作業です。われわれダイエット治療医と共に歩んでまいりましょう