当院で肥満治療をご提供している患者さま方の特徴として、おおよそ40歳代以上の方が多くを占めています
それはナゼか? どういった要因が関与しているのか? 対策は?
以上について、簡単にご説明いたしますね
40歳代以上が太りやすくなる要因の一つに、基礎代謝の低下が挙げられますが、その要因は次の通りです
1. 筋肉量の減少(サルコペニア)
年齢を重ねると、特に40代以降、筋肉量が減少する傾向があります。この筋肉量の減少は「サルコペニア」と呼ばれ、筋肉がエネルギーを多く消費する組織であるため、筋肉が減ると基礎代謝が低下します。基礎代謝は体が安静状態でも消費するエネルギー量を指し、筋肉が少なくなることで消費エネルギーも減少し、エネルギーの余剰が体脂肪として蓄積されやすくなります
2. ホルモンバランスの変化
加齢に伴い、成長ホルモンや性ホルモン(男性はテストステロン、女性はエストロゲン)の分泌が減少します。これらのホルモンは筋肉の維持や脂肪の代謝に重要な役割を果たしていますが、ホルモンの減少により筋肉量の低下や脂肪の蓄積が進みやすくなります
3. 運動量の減少
年齢を重ねるにつれて、日常的な運動量が減少する傾向があります。運動不足は筋肉の減少を加速させるだけでなく、消費エネルギーも低下するため、余剰カロリーが体脂肪として蓄積されやすくなります。また、日常生活の中での活動量が減ることで、カロリー消費がさらに少なくなります
4. 食事習慣の変化
加齢とともに食事内容も変わりやすくなります。特に、代謝が低下しているにもかかわらず、若い頃と同じ量やカロリーを摂取することが肥満の原因になります。また、運動量の減少により食欲がコントロールしにくくなり、過食や間食が増える場合もあります
5. 脂肪の蓄積と代謝の変化
加齢に伴い、脂肪細胞の代謝も変化します。特に内臓脂肪が蓄積しやすくなり、これがメタボリックシンドロームや肥満の原因となります。また、脂肪細胞はインスリン抵抗性を引き起こしやすくなり、血糖値や脂肪代謝に悪影響を与え、肥満を促進します
6. 代謝効率の低下
細胞レベルでは、加齢によりミトコンドリアの機能が低下します。ミトコンドリアはエネルギーを生産する細胞内の小器官であり、その機能低下はエネルギー消費効率を下げ、代謝を遅くします。結果として、体がエネルギーを効率的に消費できなくなり、脂肪が蓄積しやすくなります
7. 生活習慣の変化
年齢を重ねるにつれ、ストレスや睡眠不足、生活リズムの乱れが影響しやすくなります。これらの要因はホルモンバランスに悪影響を与え、肥満につながることがあります。特に、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増えると、脂肪の蓄積が進みやすくなります
いかがでしょうか?
加齢に伴う基礎代謝の低下と肥満には、筋肉量の減少、ホルモンバランスの変化、運動量や生活習慣の変化が密接に関連しています
当院では、さまざまな医学的アプローチで上記を改善させる為の医療ダイエット治療をご提供致しております
1. スカルプシュアでの皮下脂肪溶解除去(リバウンドをしにくい)
2. スティムシュアでの基礎代謝アップと脂肪燃焼(生活の中で脂肪を消費しやすい身体づくり)
3. ダイエット補助薬による糖質のコントロール(ムリのない糖質制限)
4. ダイエット治療医との二人三脚による食生活などの生活習慣改善(face to faceでの共同作業)
以上を通じて、お一人お一人の患者さまに寄り添いながらダイエットの長い道のりを共に歩んでまいります