当院へダイエット治療に通院している患者さまの中には、高尿酸血症や痛風を合併している方が多くいらっしゃいます
実は、肥満、特に内臓肥満と高尿酸血症には密接な関連性がありますので、本稿では解説したいと思います
1. インスリン抵抗性の影響
肥満のある人では、インスリン抵抗性が高まることが多く、これが尿酸の排出を妨げます。インスリン抵抗性により腎臓での尿酸再吸収が増加し、血中の尿酸濃度が上昇しやすくなります
2. 脂肪細胞からの炎症物質
肥満のある人では、脂肪細胞から炎症性のサイトカインと呼ばれる物質が放出され、体内で慢性的な炎症が起こりやすくなります。この慢性炎症が、尿酸の産生を増やすだけでなく、尿酸の排泄も妨げることがわかっています
3. 内臓脂肪との関係
特に内臓脂肪が多い場合、尿酸値が上昇する傾向があります。内臓脂肪が多いと、メタボリックシンドロームをはじめとする代謝異常が引き起こされやすくなり、これが高尿酸血症を引き起こす一因となります
いかがでしょうか?
肥満(特に、内臓肥満)と高尿酸血症には密接な関連性があり、高尿酸血症を放置すると慢性腎不全などの恐ろしい病気を引き起こしますので、ダイエット治療医との連携による予防が大切です
ダイエット治療により正しい食生活や生活習慣を身につけて体脂肪(特に、内臓脂肪)をコントロールし肥満を管理することで、尿酸値を下げる効果が期待できます
「医療ダイエット治療は、最善最良の予防医療」です
お近くのダイエット治療医へお気軽にご相談することをお勧めいたします