ダイエット治療に難渋する患者さまの特徴として、キーワードに「飲酒」と「喫煙」があります。
本稿では、ナゼ、「飲酒」と「喫煙」はダイエット治療の妨げになるか？ について解説します。
以下のように、「飲酒」と「喫煙」は、どちらも内臓脂肪の蓄積に悪影響を及ぼします。
1. 飲酒と内臓脂肪
- 高カロリー:
- アルコール自体が高カロリーであり、飲酒量が増えるほど摂取カロリーも増加します。
- 特に、ビールや日本酒、甘いカクテルなどは糖質も多く、内臓脂肪の蓄積に繋がりやすいです。
- 中性脂肪の増加:
- アルコールは肝臓で分解される際に、中性脂肪の合成を促進します。
- 過剰な飲酒は、中性脂肪が肝臓に蓄積し、脂肪肝を引き起こし、さらに内臓脂肪へと蓄積される可能性があります。
- 食欲増進:
- アルコールは食欲を増進させるため、高カロリーなおつまみを摂取しやすくなります。
- 揚げ物や高脂肪なおつまみは、内臓脂肪の蓄積を促進します。
- ホルモンバランスの乱れ:
- 過剰な飲酒は、ホルモンバランスを乱し、特に男性ホルモンの低下は内臓脂肪の蓄積を促進すると言われています。
- 睡眠の質の低下:
- アルコールは睡眠の質を低下させ、睡眠不足はホルモンバランスを崩し、内臓脂肪を蓄積しやすくします。
2. 喫煙と内臓脂肪
- ホルモンバランスの乱れ:
- 喫煙は、コルチゾールなどのホルモン分泌を促し、内臓脂肪の蓄積を促進する可能性があります。
- 血行不良:
- ニコチンは血管を収縮させ、血行を悪化させます。
- 血行不良は、脂肪燃焼を妨げ、内臓脂肪の蓄積を招く可能性があります。
- 代謝の低下:
- 喫煙は、代謝を低下させ、脂肪を蓄積しやすくします。
- 食生活の乱れ:
- 喫煙者は野菜・果物の摂取量が少なく肉類やアルコール飲料の摂取量が多い傾向があり、食生活の乱れから内臓脂肪が蓄積されやすい傾向にあります。
3. 飲酒と喫煙の相乗効果
- 飲酒と喫煙の両方の習慣がある場合、内臓脂肪のリスクはさらに高まります。
- 両方の習慣は、互いに悪影響を及ぼし、健康全体に悪影響を与える可能性があります。
いかがでしょうか？
喫煙と飲酒の両方を嗜まれる方は、ダイエットの為には以下に対する真摯な取り組みが重要です！
- 内臓脂肪を減らすためには、禁酒や禁煙が最も効果的です。
- 飲酒する場合は、量を減らし、高カロリーなおつまみを避け、休肝日を必ず設けるようにしましょう。
- 禁煙する場合は、禁煙外来や禁煙補助薬などを活用し、医師のサポートを受けることをおすすめします。
- バランスの取れた食生活と適度な運動を心がけましょう。
「ダイエットするぞ！」と心に決めた方は、まずは“禁煙”と“断酒もしくは減酒”に取り組みましょう！
