
当院でダイエット治療を開始する際、飲酒習慣がある患者様に対しては、「糖質制限」に加えて治療期間中は「断酒」もしくは「減酒」を指導しています。
本稿では、この「飲酒制限」と「糖質制限」はダイエット治療において実施しなければならないのか? という部分に関して少し解説を加えたいと思います。
1. 飲酒制限のダイエット効果
- 摂取カロリーの減少:
- アルコール飲料は一般的に高カロリーであり、飲酒量を減らすことで摂取カロリーを大幅に削減できます。
- 特に、ビール、日本酒、甘いカクテルなどは糖質も多く含むため、注意が必要です。
- 食欲抑制:
- アルコールは食欲を増進させる作用があるため、飲酒すると食べ過ぎてしまうことがあります。飲酒制限によって、食欲が安定し、食べ過ぎを防ぐことができます。
- 代謝の改善:
- アルコールは肝臓で分解されるため、過剰な飲酒は肝臓に負担をかけ、代謝を低下させる可能性があります。飲酒制限によって肝臓の負担が軽減され、代謝が改善されることが期待できます。
- 睡眠の質の向上:
- アルコールは睡眠の質を低下させるため、睡眠不足になりがちです。睡眠不足は、食欲増進や代謝低下につながることがあります。飲酒制限によって睡眠の質が向上し、ダイエット効果を高めることができます。
- 血糖値の安定化:
- 糖質を制限することで、血糖値の急激な上昇を抑え、インスリンの分泌を抑制します。インスリンは脂肪の蓄積を促進するため、その分泌を抑えることで脂肪燃焼を促進します。
- 脂肪燃焼の促進:
- 糖質制限によって、体は主に脂肪をエネルギー源として利用するようになります。これにより、効率的な脂肪燃焼が期待できます。
- 食欲抑制:
- 糖質制限は、タンパク質や脂質の摂取量を増やすことで満腹感を得やすく、食欲を抑制する効果があります。
- 相乗効果:
- 飲酒制限と糖質制限を組み合わせることで、摂取カロリーを大幅に削減し、脂肪燃焼を促進することができます。
- 両方の制限が食欲を抑制し、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。
- 注意点:
- 極端な制限は健康を害する可能性があります。医師や栄養士に相談しながら、無理のない範囲で進めましょう。
- 糖質制限中は、食物繊維やビタミン、ミネラルが不足しやすいため、野菜や海藻類を積極的に摂取しましょう。
- アルコールを飲む場合は、蒸留酒などの糖質の少ないものを選び、飲む回数を減らす(1回/週)か飲む量も控えめにしましょう。
4. 成功のポイント
- 目標設定:具体的な目標(例:1ヶ月で〇kg減量)を設定し、モチベーションを維持しましょう。
- 食生活の見直し:バランスの取れた食事を心がけ、高カロリーな食品や加工食品は控えましょう。
- ダイエット治療医との共同作業:健康を害すること無く飲酒制限/糖質制限しながらダイエット治療を続けるために、かかりつけのダイエット治療医と連携しましょう。
- 適度な運動:有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることで、脂肪燃焼効果を高め、筋肉量の減少を防ぎましょう。
- 継続:ダイエット効果を得るためには、継続することが重要です。無理のない範囲で、生活習慣に取り入れましょう。
いかがでしょうか?
ダイエット治療において飲酒制限と糖質制限は重要ですが、各患者様個人の気質や体質、健康状態によって効果や注意点が異なります。気安く相談できるかかりつけのダイエット治療医と相談しながら根気強く続けることが大切です。